マスク着用など感染対策緩和“現時点で現実的ではない”厚労相

新型コロナの感染状況について、後藤厚生労働大臣は、夏ごろには感染者数の増加も懸念されると指摘し、現時点でマスク着用などの感染対策を緩和することは現実的ではないという認識を示しました。

新型コロナの感染確認は13日、東京都で960人と、ことし1月11日以来およそ5か月ぶりに1000人を下回り、全国的にも減少傾向が続いています。

後藤厚生労働大臣は、記者会見で、今後の感染状況について「大都市部の短期的予測では減少傾向の継続が見込まれるが、ワクチンの3回目接種や感染により獲得された免疫は徐々に減衰していくこと、来月以降は夏休みの影響で接触の増加が予想されることなどから、夏ごろには感染者数の増加も懸念される」と指摘しました。

そのうえで「マスクの着用も含め、基本的感染対策を緩和することは現時点では現実的ではない。また、どこまで感染者数の減少が続けば緩和できるのかを具体的に答えることは困難だ」と述べました。

そして、後藤大臣はマスク着用などの基本的感染対策の在り方については感染状況や変異株の流行状況などを踏まえ、専門家にも意見を聴きながら検討していく考えを示しました。