女性国会議員数 8割超が「不十分」と回答 衆院議員アンケート

衆議院議員を対象にしたアンケート調査で、女性の国会議員の数が不十分だとした回答が8割を超えました。

衆議院は、政治分野の女性参画に向けた取り組み状況を点検するため、すべての議員を対象に無記名のアンケート調査を実施し、82%にあたる382人が回答しました。

それによりますと、現在の女性の国会議員の数について「不十分」「どちらかといえば不十分」と答えた議員は、合わせて83%に上りました。

また、国会への女性の参画拡大は妨げられていると思うかとの質問に対し「思う」「どちらかといえばそう思う」は、合わせて48%となりました。

その理由としては、「選挙の負担や地元活動の時間的拘束などが、子育て世代の女性の政治参加を困難にしている」といった声が上がりました。

このほか、一定数の女性議員を確保するための制度が必要かどうかの質問に「必要」「どちらかといえば必要」と回答したのは合わせて50%でした。

議会の議席などの一定割合を女性に割り当てる「クオータ制」の導入を求める意見の一方、「性別を問わず立候補しやすい環境づくりが必要」という指摘も出されました。

衆議院は、この結果を踏まえ改善する点がないか議論していく方針です。