体育などマスク外すよう指導を 末松文科相 熱中症対策優先

学校での熱中症対策を徹底するため、末松文部科学大臣は、10日、閣議のあと記者団に対し、体育の授業や運動部の活動、それに登下校の際はマスクを外すことを指導するよう、全国の教育委員会などに改めて求める考えを示しました。

この中で末松文部科学大臣は「熱中症により、多くの生徒が救急搬送される事案が複数発生しており、非常に憂慮している。今後、気温や湿度がさらに高くなり、マスクを着用することで、熱中症リスクが一層高まる」と指摘しました。

そのうえで、熱中症が命に関わる重大な問題であることを認識し、危険性を適切に指導するとともに体育の授業や運動部の活動、それに登下校の際は、熱中症対策を優先し、マスクを外すことを指導するよう、全国の教育委員会などに改めて求める考えを示しました。

末松大臣は「基本的な感染対策としてのマスクの着用の重要性は変わらないものの、熱中症の危険性を認識したうえで、メリハリのあるマスクの取り扱いなど、熱中症対策にしっかりと取り組んでもらいたい」と述べました。