自民 4回目接種に提言案 “高齢者や基礎疾患ある人対象に”

新型コロナワクチンの4回目接種について、自民党の作業チームは、重症化予防効果が主な目的であり、若い人への接種は政策的意義が小さいとして、高齢者や基礎疾患のある人を対象に進めるべきだとする提言案を示しました。

自民党の作業チームは15日に開かれた会合で、新型コロナワクチンの4回目接種などに関する提言案を示しました。

提言案では、ワクチン接種の主な目的は重症化予防効果にあるとし、3回目接種を終えた若い人は、オミクロン株による重症化リスクは低く、さらに重症化予防効果を上積みする政策的意義は小さいと指摘しています。

そのうえで、4回目接種は、リスクの高い高齢者や基礎疾患のある人を対象に進めるべきだとしています。

また、国や自治体が、基礎疾患のある人を特定するのは困難だとして、接種券を配布する際は自治体の事情を考慮し、自主的な取り組みを尊重すべきだとしています。

さらに、今後の流行によっては、5回目の接種が必要になることもあり得るとして、政府に対し、オミクロン株を含む変異株に対応した新たなワクチンの確保に努めるよう求めています。

会合では「医療従事者も対象に加えるべきではないか」とか「高齢者を何歳以上とするのか」といった指摘も出たことから、作業チームは、こうした課題を整理したうえで提言を取りまとめることにしています。