岸田内閣発足から半年 参院選控えコロナ ウクライナ対策は…

岸田内閣の発足から4日で半年となります。参議院選挙を夏に控え、新型コロナの感染拡大やウクライナ情勢などに機動的に対処していきたいとしていますが、実効性のある対策を講じることができるか引き続き問われることになります。

岸田内閣が去年10月4日に発足してから4日で半年となります。

発足当初から新型コロナ対策を最優先課題と位置づけて取り組みを進め、オミクロン株への感染が国内で確認されて以降は外国人の新規入国を原則停止するなど、相次いで対策を打ち出しました。

ことしに入ってからは「まん延防止等重点措置」を各地に適用して対策を講じ、およそ2か月半後の先月、すべての地域で「重点措置」を解除しました。

ただ新規感染者数が再び増加傾向にあることから、医療提供体制を確保するとともに3回目のワクチン接種を進め、再拡大の防止と社会経済活動の回復の両立を図りたい考えです。

外交面では、ロシアによるウクライナへの軍事侵攻は国際秩序の根幹を揺るがす深刻な事態だとして、各国と協調してロシアへの制裁を行うとともに避難民のさらなる受け入れに向け体制の整備を急いでいます。

一方、ウクライナ情勢に伴う物価の上昇を受けて、今月末までに緊急対策をまとめるとしていて、近く政府・与党内で議論が本格化する見通しです。

夏に参議院選挙を控え、岸田内閣は新型コロナの感染拡大やウクライナ情勢などに機動的に対処していきたいとしていますが、実効性のある対策を講じることができるか引き続き問われることになります。