政府調達の布マスク
「計算より53万枚少ない」

新型コロナ対策として政府が調達した布マスクについて後藤厚生労働大臣は、18日、参議院予算委員会で実際に保管されている枚数が、計算上の在庫より53万枚少ないことを明らかにしました。

新型コロナウイルス対策として政府が調達した布マスクは、去年11月末時点で8000万枚余りが在庫として残り、保管費用がかさんでいることから岸田総理大臣は希望者に配布したうえで、年度内をめどに廃棄する方針を示しています。

これについて、後藤厚生労働大臣は参議院予算委員会で、去年3月の時点での実際に保管されている枚数と、調達した枚数から配布した枚数を差し引いた計算上の在庫の枚数との差を問われたのに対し「実際の在庫枚数が、計算上の在庫枚数よりも53万枚少ないのは事実だ」と述べました。

その理由について後藤大臣は「令和2年度に少しでも早く国民にマスクを届けようと毎日、全国の作業拠点で大量のマスクの納入、こん包、配送作業を行っていたところ、集計のずれなどにより生じたものではないかと推測される」と説明しました。

そのうえで「大変遺憾だ。今回の希望者に対する配布作業では管理を徹底していく」と述べました。