日仏「2プラス2」 中国念頭
安全保障分野協力強化で一致

日本とフランスの外務・防衛の閣僚協議、いわゆる「2プラス2」が20日夜オンライン形式で行われ、中国を念頭に、国際秩序を損なう一方的な現状変更の試みなどに反対し、安全保障分野での協力を強化していくことで一致しました。

閣僚協議には、日本側から林外務大臣と岸防衛大臣が、フランス側からルドリアン外相とパルリ国防相が出席しました。

冒頭、林大臣は「『自由で開かれたインド太平洋』の実現に向けた日仏間の協力をいちだんと高いレベルに引き上げていきたい」と述べました。

そして、中国を念頭に、東シナ海などでの国際秩序を損なう一方的な現状変更の試みや威圧に強く反対するとともに、台湾海峡の平和と安定が重要だという認識を共有し、安全保障分野での協力を強化していくことで一致しました。

また、自衛隊とフランス軍が共同訓練を行う際などの対応をあらかじめ取り決めておく協定の締結も視野に議論を進めていくことを確認しました。

さらに、北朝鮮による核・ミサイル開発の進展への強い懸念を共有し、国連安保理決議の履行に向けた行動を求めていくことも申し合わせました。

一方、ウクライナ情勢をめぐり、ロシアに対して、いかなる緊張の高まりも避けるよう呼びかけていくことなどでも一致し、合意事項を盛り込んだ共同声明をまとめました。