日本学術会議 会員任命で
岸田首相に面談を要望へ

会員の任命をめぐって政府に要請を続けている日本学術会議は3日、総会を開き、岸田総理大臣に宛てて、会長と面談し、率直な意見交換をするよう求める要望書をまとめました。

日本学術会議は、推薦した会員候補6人が、当時の菅総理大臣に任命されなかったことが去年10月に明らかになり、その後、6人を任命するよう要請を続けています。

学術会議は3日までの2日間、総会を開き、新たに就任した岸田総理大臣に対する要望書をまとめました。

その中で、政府と科学界が信頼関係のもと、力を合わせていきたいと強く願っているとしたうえで、岸田総理大臣と学術会議の会長が面談して、会員の任命などについて率直な意見交換を行うことを強く要望するとしています。

週明けにも、要望書を提出するための調整が進められるということです。

日本学術会議の梶田隆章会長は、総会のあとの記者会見で「新たな内閣との未来志向の対話を始めたい。政府と科学界の建設的な信頼関係を取り戻すようにしていきたい」と話していました。