“こども庁 縦割り克服し”
有識者会議が報告書

「こども庁」の基本理念を議論してきた政府の有識者会議は、制度や組織の縦割りを克服して切れ目なく子どもを支援するなどとした報告書を取りまとめ、岸田総理大臣に提出しました。

「こども庁」の創設に向けて、ことし9月から基本理念を議論してきた有識者会議の座長を務める清家篤 元慶應義塾塾長は29日、岸田総理大臣と総理大臣官邸で面会し、会議が取りまとめた報告書を手渡しました。

報告書では、今後の子ども政策の基本理念として、子どもや子育てをする当事者の視点に立った政策立案を行い、子どもや家庭が抱える課題に対して制度や組織の縦割りの壁を克服して切れ目なく包括的な支援を行うなど、子ども政策を政府の最重要課題として強力に推進することを求めています。

報告書を受け取った岸田総理大臣は「ご協力、努力に心から感謝を申し上げたい。子ども目線に立って、縦割り行政を廃した、子ども政策の理念を目指す『こども庁』の創設に向けて、年末までに基本方針をしっかり定めて検討を進めていきたい」と述べました。