首相「オリンピック開会宣言
起立促すアナウンス流れず」

7月の東京オリンピックの開会式に関連して、菅総理大臣は、記者団から「天皇陛下が開会を宣言された際に、当初座っていたが、どういう状況だったのか」と質問されたのに対し、起立を促すアナウンスが流れず、結果として、宣言が始まってから立ち上がる形になったと説明しました。

菅総理大臣は、7月23日に行われた東京オリンピックの開会式に出席しました。

これに関連して菅総理大臣は、7月30日に行った記者会見のあと記者団から文書で、「天皇陛下が開会を宣言された際に、当初座っていて、途中から立ち上がったが、現場ではどういう状況だったのか」と質問されたのに対し、13日、書面で回答しました。

回答では、「当日、天皇陛下の開会宣言が始まる際には、一同に起立を促すアナウンスが流れる旨の連絡を大会組織委員会から事前に受けていたが、実際にはアナウンスが流れなかった。結果として、宣言が始まってから立ち上がる形になった」としています。

そのうえで、「こうした点は、大会組織委員会からも説明があり、IOC=国際オリンピック委員会のバッハ会長のスピーチの最後で、バッハ会長が陛下に開会宣言のスピーチをお願いし、起立を促すタイミングがなくなってしまったということだった」としています。