九州北部豪雨から4年で追悼
40人死亡「災害忘れず備えを」

40人が死亡、2人が行方不明となっている九州北部豪雨から5日で4年です。
特に被害が大きかった福岡県朝倉市の市役所では職員などが黙とうをささげ、亡くなった人を追悼しました。

朝倉市では、4年前の九州北部豪雨で川があふれて住宅が流されるなどし、33人が亡くなり、今も2人が行方不明になっています。

豪雨から4年となる5日、市役所では午前10時に館内放送で黙とうが呼びかけられると、職員や来庁者が静かに目を閉じて亡くなった人を悼みました。

市役所を訪れていた66歳の女性は「毎年、梅雨の時期になると不安になります。災害を忘れず、ふだんから備えを進めていきたいです」と話していました。

また、75歳の男性は「まだ復旧は終わっておらず、豪雨から1年くらいしかたっていないようにも感じます。最近も静岡県の熱海市で土石流の被害があり、どこで災害が起きるかわからないので不安です」と話していました。

朝倉市では現在も、流された橋の架け替えや氾濫した河川の拡幅など復旧工事が続いていて、林 裕二市長は「工事は着実に進んでいますが、まだ道半ばです。被災した市民には最後の1人まで寄り添い、安心して暮らせるまで取り組んでいきます」と話していました。