高齢者施設の集中検査
6月までに6万超計画

高齢者施設では今もクラスターなどの発生が後を絶たず、全国のおよそ6万4000の施設で、6月にかけて集中的に検査が行われる計画です。

厚生労働省によりますと、今月12日までに全国の高齢者施設で2人以上の感染が確認された事例は合わせて1226件で、飲食店や医療機関を上回っています。

高齢者は重症化リスクが高く、厚生労働省はことし2月、緊急事態宣言が出ていた10の都府県に対して、高齢者施設の職員に集中的に検査を行うよう求めました。

その結果、先月までに、10都府県以外も含めて、合わせて2万1213の施設で検査が行われたということです。

まだ報告が上がっていない東京都を除くと、検査を受けたのは延べおよそ47万5000人でこのうち115人の感染が確認されたということで、自治体からは「無症状の感染者を早く見つけて、クラスターを未然に防げた」といった声が寄せられているということです。

厚生労働省は、今月から6月にかけて集中検査の対象地域を人口100万人以上の都市などに拡大する計画で、現時点でおよそ6万4000の施設で検査が行われることになっています。