自民 選択的夫婦別姓
慎重派らが議連を設立

選択的夫婦別姓をめぐって、自民党内で2日から、議論が再開されるのを前に、制度の導入に慎重な立場の議員らが中心となって新たな議員連盟を立ち上げ、結婚前の旧姓を通称使用することの拡大に向け、検討を進めていくことを確認しました。

夫婦が希望すれば結婚前の姓を名乗れる選択的夫婦別姓をめぐり、自民党内では賛否が分かれていて、2日から石原元幹事長を座長とする作業チームで議論が再開されます。

こうした中、制度の導入に慎重な立場の議員らが中心となって新たな議員連盟を立ち上げ、国会内で開かれた設立総会には、山谷元拉致問題担当大臣ら、およそ90人が出席しました。

会合では、呼びかけ人代表の中曽根元外務大臣が「自民党は旧姓の幅広い使用を認めることを何年も選挙公約としてきた。選択的夫婦別姓に反対する意図ではなく、通称使用への正しい理解を広げ、どこが不便でどうすればもっと使い勝手がよいものになるか議論したい」と述べました。

そして、議員連盟では、結婚前の旧姓を通称使用することの拡大に向けて検討を進めていくことや、党の作業チームの議論に積極的に参加していくことを確認しました。

自民党内では、先週、制度に賛成する議員連盟も発足していて、双方の動きが活発になっています。