黒川元検事長 罰金20万円
略式命令 賭けマージャン

去年の緊急事態宣言の中、新聞記者らと賭けマージャンをしていたとして賭博の罪で略式起訴された東京高等検察庁の黒川弘務元検事長について、東京簡易裁判所は検察が求めた金額を上回る罰金20万円の略式命令を出しました。

略式命令を受けたのは東京高等検察庁の黒川弘務元検事長(64)です。

黒川元検事長は、去年の緊急事態宣言の中、産経新聞の記者2人と朝日新聞の記者だった社員1人とともに賭けマージャンをしていたとして賭博などの疑いで刑事告発され、東京地方検察庁は去年7月、黒川元検事長を起訴猶予にしました。

しかし、東京第6検察審査会が去年12月に「違法行為を抑止する立場にあった元検事長が漫然と継続的に賭けマージャンを行っていたことが社会に与えた影響は大きい」と指摘して「起訴すべきだ」と議決し、東京地検は再捜査の結果、今月18日に一転して黒川元検事長を賭博の罪で略式起訴していました。

検察は罰金10万円を命じるよう求めていましたが、東京簡易裁判所は30日までに、これを上回る罰金20万円の略式命令を出しました。

元検事長が罰金を納付すれば、正式な裁判は開かれず、審理は終わります。

検察は、元検事長とともに起訴猶予となり検察審査会が「不起訴は不当だ」と議決をしていた新聞記者ら3人については再捜査の結果、再び不起訴にしていて、捜査は終結しています。