橋本新会長 自民党に
離党届を提出

東京オリンピック・パラリンピック組織委員会の橋本新会長は、政治的な中立性を明確にするため、19日午後、自民党に離党届を提出しました。

18日就任した東京オリンピック・パラリンピック組織委員会の橋本新会長は、19日午前、自民党本部で二階幹事長と会談し、記者団に、参議院議員は辞職せず、自民党も離党しない考えを示しました。

しかし、野党側からは「オリンピックの政治利用になる」などと批判が出ていました。

橋本氏は19日午後、自民党本部を再び訪れ、組織委員会の会長としての職務にあたるうえで、政治的な中立性を明確にしたいとして、二階幹事長に離党届を提出しました。

このあと橋本氏は「多くの皆さんの声を聞かせていただいた中で、やはりしっかりと公正公平な立場で東京大会を運営していかなければならないと思い、離党を決意した。混乱を招いたことは心からおわびしたい」と述べました。

そのうえで「一点の曇りもない気持ちで、安心・安全で、歓迎される大会を目指していくことに全力を尽くしていきたい」と強調しました。

一方で、参議院議員は辞職しない考えを重ねて示しました。

自民党は、離党届を受理する方向で手続きを進めることにしています。