馬毛島 米軍使用の施設計画
環境影響評価の手続き開始

鹿児島県西之表市の馬毛島に在日アメリカ軍などが使う施設を建設する計画について、防衛省は18日、建設に向けた環境影響評価の手続きを始めました。西之表市では、先月の市長選挙で計画に反対する市長が再選されていて、反発が予想されます。

防衛省は、在日アメリカ軍の空母艦載機の訓練などに使われる自衛隊施設を西之表市の馬毛島に建設する計画で、現在、周辺の海域でボーリング調査を行っています。

こうした中、防衛省は18日、施設の建設に向けて周囲の環境に与える影響を調査するために法律に基づいて行う環境影響評価の手続きを始め、鹿児島県や西之表市など関係する自治体に手法や計画をまとめた「方法書」を送りました。

西之表市では、先月の市長選挙で計画への反対を訴えて再選された八板市長が、岸防衛大臣に対し環境影響評価を行わないよう求めていて、反発が予想されます。

一方、鹿児島県の塩田知事は18日夕方会見し「環境影響評価は計画への賛否と関係なく、住民からの質問に答えるために行うものだ。住民からの質問に答えるために防衛省からしっかりと説明していただきたい」と述べて、必要性を認める考えを改めて示しました。

防衛省は19日から方法書の内容を公開する手続きをとり、今後、住民などからの意見を書面で受け付ける予定です。