外国人旅行者 87%減少
コロナ影響 日本政府観光局

去年1年間に日本を訪れた外国人旅行者は、新型コロナウイルスの感染拡大の影響で、おととしより87%少ない411万人余りにとどまりました。足元では特段の事情を除いて外国人の日本への入国が全面的に制限されていて、当面、外国人旅行者の回復は見込めない情勢です。

日本政府観光局の発表によりますと、去年1年間に日本を訪れた外国人旅行者は、推計で411万5900人でした。

これは、おととしの3188万2000人余りに比べ、87%の減少となります。

国や地域別に見ると、
▽中国が106万人で最も多く、
次いで、
▽台湾が69万人
▽韓国が48万人
▽香港が34万人となっています。

また、月別にみると、去年1月は266万人でしたが、感染拡大によって5月には1663人にまで落ち込みました。

その後は回復傾向をたどっていましたが、緊急事態宣言に伴って日本政府が11の国や地域を対象としたビジネス関係者の往来を停止する入国制限措置を行ったため、親族の葬儀や出産など特段の事情を除いて、外国人の日本への入国が全面的に制限されています。

このため当面、外国人旅行者の回復は見込めない情勢で、関連する観光業界などへの影響は続きそうです。