福島第一原発 高濃度汚染水
年内目標の水抜き完了と発表

福島第一原子力発電所では建物の地下に高濃度の汚染水がたまっていて、その量を減らす取り組みが進められていますが、東京電力はタービン建屋と呼ばれる建物などで水抜きを終え、目標としていた年内に床面の露出を完了したと発表しました。

福島第一原発の原子炉建屋やタービン建屋と呼ばれる建物などの地下には、事故で溶け落ちた核燃料、いわゆる「燃料デブリ」を冷やすため、原子炉に入れ続けている水が汚染水となってたまっています。

東京電力はリスクの高いこの高濃度の汚染水を減らすためタービン建屋などで水抜きを行っていて、年内に床面を露出させるとしてきた目標を、今月達成したと発表しました。

また、汚染水を処理したあとの水に、まだ基準を超える放射性物質がトリチウム以外にも残っている問題で、東京電力は処理施設で再度除去する試験を行った結果、基準を下回るまで低減できたと発表しました。

東京電力は、仮に環境に放出する場合は、同様の処理を行うことで基準以下に下げられるめどがついたとしています。