福島第一原発 燃料デブリ
取り出し“来年は困難”

福島第一原子力発電所の廃炉で最大の難関とされる「燃料デブリ」の取り出しについて、イギリスで予定していた試験が新型コロナウイルスの影響で実施ができていないことなどから東京電力は来年中の2号機での取り出し開始は困難だとして延期する方針を固めたことがわかりました。

東京電力は、福島第一原発の2号機で計画している「燃料デブリ」の取り出しに向けて、イギリスでことし8月にロボットアームを使った試験を事前に行う予定でしたが新型コロナウイルスの影響で実施ができていません。

また日本へのロボットアームの移送も難しい状況となっていることから東京電力と国は2号機での来年中の取り出し開始は困難だとして延期する方針を固めたことが関係者への取材でわかりました。

イギリスで計画していた試験は日本で実施する方向で調整しているということです。

メルトダウンを起こした1号機から3号機の中に残る溶け落ちた核燃料、いわゆる「燃料デブリ」の取り出しは、廃炉で最大の難関とされ、東京電力と国は、調査が最も進んでいる2号機で来年中に着手することにしていました。