「デジタル教科書」使用制限
撤廃の方針固める 政府

教育のデジタル化を推進するため、政府は、タブレット端末などを使って児童や生徒が学ぶことができる「デジタル教科書」について、授業時間の2分の1未満としている使用の制限を撤廃する方針を固めました。

デジタル教科書は、検定を合格した紙の教科書と同じ内容をタブレット端末などに取り込んで学べるようにしたもので、現在は、教科ごとに、授業時間の2分の1未満という使用の制限が設けられています。

これについて、教育のデジタル化を推進する政府は、今年度中に全国すべての小中学校で1人1台のパソコンやタブレットの端末が整備されることを踏まえ、デジタル教科書の使用の制限を撤廃する方針を固めました。

政府は、来年4月からの適用を目指すことにしています。

文部科学省によりますと、「デジタル教科書」を使っている公立の小中学校は、ことし3月の時点で1割にも満たないということで、使用の制限が撤廃されることによって、普及が進むことを期待しています。