マイナンバーと免許証一体化
“令和6年度末に” 報告書

マイナンバー制度の普及に向けて、政府は、マイナンバーカードと運転免許証を一体化する仕組みの導入を目標としてきた令和8年中から令和6年度末に前倒しするなどとした報告書をまとめました。

政府は、11日、総理大臣官邸で、菅総理大臣も出席して、マイナンバー制度の普及・促進などを検討する作業チームの会合を開き、報告書をまとめました。

それによりますと、マイナンバーカードと運転免許証を一体化する仕組みの導入を目標としてきた令和8年中から令和6年度末に前倒しするとしています。

また、運転免許証の情報をスマートフォンに表示できる「モバイル運転免許証」についても、国際規格の策定状況などを踏まえて、あり方を検討するとしています。

このほか、
◇マイナンバー制度の専用サイト「マイナポータル」で、健康診断の結果や手術などの情報を確認できるようにすることや、
◇医師や看護師などの国家資格の情報についても、令和6年度にデジタル化を開始し、マイナンバーカードと一体化して、証明や提示ができるよう検討することなども盛り込んでいます。

会合で、菅総理大臣は、「われわれに必要なことは、従来のやり方にこだわるのではなく、国民の期待に応えるため、変化に素早く対応するスピード感を持つことだ。個々の課題について、今後設置するデジタル庁を中心にしっかりと解決していく」と述べました。