名古屋市 PCR検査の
専用車両を導入

名古屋市は新型コロナウイルスのPCR検査をより迅速に行うため、多くの人の検体を採取することができる専用の車両を導入しました。

これは、名古屋市内で特殊車両の製造などを手がけるメーカーが、マイクロバスを改造して作ったもので、19日、報道陣に公開されました。

車両には、検査を受ける人が乗るスペースと医師や看護師が検体を採取するスペースがあり、内部は飛まつ防止用のシートで区切られています。

検査を受ける人は、車の後ろから乗り込み、シートに開けられた穴を通して鼻の粘膜や唾液を採取する仕組みになっています。

また、車内の空気を入れ替える換気装置も設置されています。

名古屋市によりますと、集団感染が起きた際、濃厚接触者などを調べるために多くの人を検査する必要があり検査をより迅速に行うため、スムーズに移動でき多くの人の検体を採取できる車両の導入を決めたということです。

名古屋市によりますと、こうした車両の導入は全国でも珍しいということで、名古屋市は集団感染が発生した場所などで今後、活用していきたいとしています。

名古屋市健康福祉局健康部感染症対策室の松井準主査は「皆さんが安心して素早い検体の採取が受けられるよう車を活用していきたい」と話していました。