採用意欲ある中小企業
500社公表へ 経産省

新型コロナウイルスの影響で大学生の就職内定率が大きく落ち込む中、経済産業省は、採用意欲のある全国の中小企業500社を公表し、学生の就職活動を後押しする取り組みを始めることになりました。

新型コロナウイルスの感染拡大で企業の間で採用活動を取りやめるなどの動きが広がった影響で、来年春に卒業する予定の大学生の就職内定率は先月の時点で69.8%と、去年の同じ時期より7ポイント低く、この時期としては5年ぶりに70%を下回る水準となっています。

こうした中、経済産業省は、採用意欲のある全国の中小企業を公表し、学生の就職活動を後押しする取り組みを始めることになりました。

具体的には、世界的に競争力の高い技術を持つ企業や地域経済の中心的な担い手として経済産業省が選定した中小企業のうち、現在も採用活動を継続しているおよそ500社を選定します。

こうした中小企業は知名度が低く、経済産業省の選定という「お墨付き」を与えることによって企業と学生のマッチングを進めるのがねらいで、大学のキャリアセンターや民間の就職情報サイトにもこの情報を提供することにしています。