都内の政治資金収入
去年は3割近く増

東京都内の政治資金収支報告書が17日、公表されました。去年の収入はおととしから3割近く増え、選挙管理委員会は統一地方選挙などに向けて支援が活発になったことが要因と見ています。

都の選挙管理委員会が公表したのは、都内の政治団体のうち4047の団体が提出した政治資金収支報告書で、収入は合わせて150億3000万円でした。

記録が残る平成元年以降で最も少なかったおととしと比べて32億900万円、率にして27.1%増加しました。

内訳は、
個人や政治団体などからの「寄付」が72億7000万円、
「政党本部や支部からの交付金」が39億9800万円で、
「寄付」は63%、「交付金」は20.4%、それぞれおととしから増加しました。

これに対し、パーティーや機関誌などの「事業収入」は17億9400万円で、12.9%減少しました。

これについて選挙管理委員会は、統一地方選挙や参議院選挙に向けて支援が活発になったことが寄付などの増加の要因と見ている一方、選挙を見据えたパーティーはおととしに開かれるケースが多かったのではないかと分析しています。

一方、去年の支出は135億5500万円で、平成元年以降で最も少なかったおととしと比べて14.8%増加しました。