地方債残高 5年連続減も
今年度は厳しい状況か

自治体の借金にあたる全国の地方債の残高は、142兆5000億円余りで5年連続で減少しました。総務省は、税収の増加などにより財政の改善が進んだものの、今年度は新型コロナウイルスの影響で、一転、厳しい財政状況が予想されるとしています。

総務省は、自治体の財政健全化を促すため、各年度の決算に基づき、財政規模に対する赤字の割合など4つの指標で、全国の自治体の財政状況を調べています。

それによりますと、昨年度は、全国の都道府県と市区町村の1788の自治体のうち、財政破綻の状態となっているのは、平成18年度から国の管理のもとで再建を進めている北海道夕張市だけで、財政破綻の懸念のある自治体は6年連続でありませんでした。

また、自治体の借金にあたる全国の地方債の残高は、前の年度より5139億円少ない142兆5182億円で、5年連続の減少となりました。

総務省は、「好調な経済による税収の増加などで財政の改善が進んだが、今年度は新型コロナウイルスの影響で、一転、厳しい財政状況が予想される」としています。