型連休後の週末
営業再開の現場では

宮城 松島 解除も自主休業の店多く閑散

宮城県は、新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐために事業者に出していた休業要請を今月7日に解除しました。

休業要請が解除されてから初めての週末となりましたが、日本三景の1つで、観光名所として知られる松島でも、湾内の島を巡る遊覧船のほか、多くの飲食店や土産物店などが自主的に休業を続けています。このため、訪れる観光客の姿はほとんど見られず、閑散としています。

8日から営業を再開したという飲食店で働く60代の女性は、「営業を再開したものの、お客さんはほとんど来ません。新型コロナウイルスの影響がここまでひどいとは想像していなかったので、今後が不安です」と話していました。

秋田 営業再開の水族館に親子連れの姿

秋田県男鹿市の「男鹿水族館」は新型コロナウイルスに関する国の緊急事態宣言が全国に拡大されたことを受けて、先月21日から休館していましたが、県が実施している休業要請のうち水族館などへの要請が解除されたことから今月7日に営業を再開しました。

営業を再開してからはじめての日曜日となった10日は、親子連れなどが訪れ、ホッキョクグマやアザラシなど久しぶりに海の生き物の姿を見て楽しんでいました。

水族館では、生き物に触るコーナーなど催しの一部を休止しているほか、利用者にはマスク着用の徹底を呼びかけるなどの感染防止対策が取られています。

八郎潟町から訪れた10歳の男の子は「久しぶりに来ることができて楽しかったです」と話していました。

また、家族で訪れた秋田市の45歳の男性は「ふだんより人が少なくて寂しく感じますが、こうした施設が再開すると少しずつ日常に戻っているのかなと感じます」と話していました。

滋賀 東近江 たこの博物館で再開準備

江戸時代から大だこ作りで知られる東近江市の東近江大凧会館は新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐため、先月20日から休館しています。

滋賀県はその後、先月23日から各種施設への休業要請を行っていますが、博物館や図書館などを11日から解除することを決めていて、大凧会館もあすから開館します。

10日は職員たちが準備作業を行い、入り口近くのみやげ物売り場では、感染拡大を防ぐため、客と職員とを隔てる透明なシートを取り付けていました。また、入り口正面の展示ボードに、「みんなで頑張ろう」など、応援メッセージの入ったたこのミニチュアや原画を張り付けていました。

大凧会館は当面、大規模な企画展などは行わず、ふだんあるたこ作り体験のコーナーも今月は設置しないということです。

東近江大凧会館の鳥居勝久さんは「展示物の解説も距離を取りながら行うので十分対応できないかもしれませんがしっかりと対策して、見てもらえればと思います」と話していました。