縄県が自粛呼びかけるも
1万8000人余が渡航予約

新型コロナウイルスの感染の広がりを防ぐため、沖縄県が渡航を自粛するよう呼びかける中、大型連休の期間中に県外から沖縄を訪れる人は1万8000人余りに上ることがNHKの調べで分かりました。

沖縄県では、県外から訪れた人がきっかけとなって、新型コロナウイルスの感染が広がるケースが相次いでいることを受け、沖縄への渡航を自粛するよう呼びかけています。

NHKが29日から来月6日までの大型連休中の航空各社の予約状況を調べたところ、県外から沖縄を訪れる人は1万8000人余りに上ることが分かりました。

一方、県が自粛を呼びかけていることもあり、減便や予約のキャンセルが相次いでいて、大手航空会社によりますと、この1週間ほどで3割から4割ほどの予約が減っているということです。

県は、沖縄を訪れた人に観光地など人が集まる場所には行かないよう呼びかけています。

本部町 25日と26日には大勢の人が…

新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐため、沖縄県本部町の平良町長は、大型連休の期間中、レジャーや観光などで町を訪れるのを控えるよう呼びかけました。

本部町役場で開かれた記者会見には、平良町長や地元の観光協会の代表などが参加しました。

先週、沖縄本島北部の市町村会や医師会が観光目的での旅行の自粛を呼びかけ、本部町は町が管理するビーチや公園を閉鎖するなどの対応を取っていました。

町によりますと、それでも釣りやキャンプなどで町を訪れる人が後を絶たず、特に今月25日と26日の土日に大勢の人が訪れたということです。

平良町長は「町内には感染を不安に感じる高齢者が多い。今は観光やレジャーで町を訪れるのを控えてもらい、落ち着いたあとに本部町の自然を満喫していただきたい」と呼びかけていました。

竹富町と石垣島結ぶ船 全便運休に

沖縄県竹富町は記者会見を開き、石垣島と町の離島を結ぶ定期船と貨物船を5月1日から6日まで全便運休とすると発表しました。

この期間、町はチャーター便を確保して、生活物資の運搬や通院・買い物など、町民の必要最小限の移動を支援することにしています。