型連休中 観光地中心に
ホテル休業広がる

新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐため、大型連休中の移動の自粛が呼びかけられる中、大手ホテルチェーンでは、観光地を中心に連休中、宿泊施設を休業にする動きが広がっています。

全国に44のホテルを展開するプリンスホテルは、大型連休中の移動の自粛を求める呼びかけに協力するため、ビジネス利用が多い東京や名古屋の5つの施設を除いて大部分を休館とします。

休館するのは、北海道や京都のほか、静岡県の伊豆や長野県の軽井沢など、観光地にある39の施設で、営業の再開時期は、施設によって異なりますが、少なくとも5月いっぱいは休業します。

また、不動産大手の森トラストも、伊豆や和歌山県の南紀白浜などにあるマリオットホテルのほか、軽井沢の万平ホテルなど合わせて17のホテルを来月6日まで休館にします。

このほか、オリックス不動産も、大分県別府市の杉乃井ホテルをはじめ、8つの施設について、来月6日まで休館し、新規の予約の受け付けを来月いっぱい休止することにしています。

連休中の営業については宿泊施設に休業要請を行う自治体も相次いでいて、大手以外でも休業する動きが広がっています。

ドライブスルーで料理提供 滋賀 長浜

新型コロナウイルスの影響で外食産業が深刻な打撃を受ける中、滋賀県長浜市にあるホテルのレストランがドライブスルーで料理を提供する新たなサービスを始め、ホテル側ではドライブスルーの需要は高いと受け止めています。

滋賀県長浜市にあるホテルでは、新型コロナウイルスの感染拡大で宿泊や宴会の予約のほとんどがキャンセルになったほか、レストランは持ち帰りを除いて営業を自粛しています。

こうした中、ホテルでは、新たなサービスとして、車に乗ったままで受け取れるドライブスルーによるランチの提供を今月15日から始めました。

週末は200食ほどの注文が入ると言うことで、26日もレストランのシェフがピザやマーボー豆腐などを手際よく調理していました。

そしてホテルのスタッフが、玄関の前に止まった車の中にいる利用客に、できたての料理を手渡していました。

「北ビワコホテルグラツィエ」の上羽輝明社長は、「多くの客が訪れドライブスルーの需要の高さを感じている。ホテルの作りたての味をすぐに受け渡しできるのでぜひ利用してほしい」と話していました。