政府は、23日の閣議で、今月末で任期が切れる、日本年金機構の水島藤一郎理事長を再任する人事を了解しました。

水島氏は72歳。三井住友銀行の副頭取などを務めたあと、平成25年１月から、４期にわたって日本年金機構の理事長を務めてきました。

日本年金機構は、去年６月、データ入力を委託した情報処理会社の入力漏れなどが原因で、公的年金の受け取りが本来よりも少ない人が相次いだ問題をめぐって業務改善命令を受け、水島氏は、対応にあたってきました。

水島氏を再任した理由について、加藤厚生労働大臣は、記者会見で「リーダーシップを発揮して、情報セキュリティ体制の強化や外部委託の方法を見直すなど業務改善を図ってきた。こうした実績を踏まえて再任することが最適と判断した」と述べました。

水島氏の任期は、来月１日から２年間です。