輪・パラ期間中の首都高
3000円上限に料金↑検討

東京オリンピック・パラリンピックに伴う交通渋滞への対策が課題となるなか、政府や東京都などは大会期間中、首都高速道路の交通量を抑制するため、通行料金引き上げの検討に入りました。一般車両を対象に、3000円を上限に上乗せすることを軸に検討が進められる見通しです。

来年に迫った東京オリンピック・パラリンピックでは、選手や大会関係者、それに観客の輸送を円滑に行うため、交通渋滞の対策が大きな課題となっています。

政府は東京都などと連携して、物流ルートや社員の出勤時間の変更に加え、職場に出勤せずに自宅などで働くテレワークの推進を企業に働きかけていますが、関係者の間からは、今のままでは交通網がまひしかねないという懸念も出ています。

こうしたなか、政府や東京都などは大会期間中、首都高速道路の交通量を抑制するため、通行料金引き上げの検討に入りました。

関係者によりますと、対象となるのは物流への影響を考慮して、大型と中型のトラックなどは除いて一般車両とする方向で、午前6時から午後10時まで、3000円を上限に上乗せすることを軸に検討が進められる見通しだということです。

政府は今後、東京都や物流の専門家などと、料金を引き上げる区間や時間帯、それに上乗せ額などを詰めたうえで、ことし春をめどに渋滞の緩和策をまとめたい考えです。