岸田首相 日本とNATO連携呼びかけへ

リトアニアを訪れている岸田総理大臣は12日、NATO=北大西洋条約機構の首脳会議に出席し、ロシアや中国の動向を踏まえ、連携の強化を呼びかける方針です。

ストルテンベルグ事務総長との会談も行い、日本とNATOの今後の具体的な協力内容を盛り込んだ新たな文書も発出する見通しです。

ヨーロッパを歴訪中の岸田総理大臣は、日本時間の11日、最初の訪問先のポーランドでモラウィエツキ首相と会談し、ウクライナ情勢への対応で引き続き連携していくことを確認しました。

そして岸田総理大臣は、12日未明、2つめの訪問先のリトアニアに到着しました。

岸田総理大臣は、NATOの首脳会議に出席し、G7広島サミットの成果も踏まえ、ウクライナへの支援などで今後も積極的に貢献する姿勢を示すものとみられます。

そして、ウクライナ侵攻を続けるロシアと中国が関係を強める動きを見せていることを受け、ヨーロッパとインド太平洋地域の安全保障は不可分だとして、日本とNATOの連携強化を呼びかける方針です。

岸田総理大臣は会議出席に合わせてNATOのストルテンベルグ事務総長とも個別に会談し、日本とNATOの今後の具体的な協力内容を盛り込んだ文書を発出する見通しです。

また12日夜には韓国のユン・ソンニョル大統領やウクライナのゼレンスキー大統領など、各国の首脳と個別に会談する方向で調整を進めています。