岸田首相 NATO首脳会議出席などで欧州訪問へ 11日から4日間

岸田総理大臣は、NATO=北大西洋条約機構の首脳会議などに出席するため、11日朝、ヨーロッパへ出発しました。出発に先立ち岸田総理大臣は、国際秩序の堅持に向けた連携を確認する機会にしたいという考えを示しました。

岸田総理大臣は11日から14日までの4日間の日程でヨーロッパを訪問し、リトアニアで開催されるNATOの首脳会議に出席するとともに、韓国やウクライナなどとの個別の首脳会談を行うほか、その後、ベルギーも訪れてEUとの定期首脳協議に臨みます。

岸田総理大臣は午前7時半すぎ、政府専用機で羽田空港を出発しました。

出発に先立って記者団に対し「G7広島サミットの成果でもある『分断や対立ではなく国際的な協調』に導くべく、法の支配に基づく自由で開かれた国際秩序を同志国との間で堅持をしていくための連携を確認する機会にしたい」と述べました。

その上でNATOの首脳会議にあわせて日本とNATOの連携協力を新たな高みに引き上げるための協力文書を発表するほか、EUとの定期首脳協議では、経済安全保障などの幅広い分野で連携を確認したいという考えを示しました。

また、韓国のユン・ソンニョル大統領との会談について「緊密な意思疎通を通じ、さらに協力を進める機会にしたい」と述べました。