「小さな幸せを生きる糧にして、一歩一歩ステップを踏んで」 福島県浪江町出身・小野田恵佳さん
「能登半島地震を経験した“子どもたち”へ、私がいま伝えたいこと」
このページでは、かつて東日本大震災などで家族や友人、ふるさとなどを失った“子どもたち”からのメッセージを紹介します。
福島県浪江町出身の小野田恵佳(おのだ・あやか)さん、24歳です。
小学5年生のときに東日本大震災を経験しました。
福島第一原発の事故により町内全域に避難指示が出され、県内の二本松市に避難した小野田さん。
長引く避難生活のなか、自宅は取り壊されました。
避難先では震災体験について周囲に語ることができず、胸に秘めてきたといいます。
その後、千葉県の大学に進学。
福島を離れたことをきっかけに、自分と故郷に向き合い始め、みずからの体験を発信するようになりました。
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小野田さん
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「外に出て全然知らないところで一から生活を始めて。いろんな人との出会いとか、心情の変化があったりして。自分で発信するようになって、福島っていう存在がだんだん大きくなってきました」
能登半島地震で大切な人やものを失った子どもたちへ。
小野田さんからのメッセージです。
「今、大変な思いやつらい思い、悲しい思い、さみしい思いをされている方が多いと思います。私も東日本大震災で被災した1人です。今はとてもつらいと思いますが、うれしいことや楽しいこと、幸せなことをどんなに小さなことでもいいので、見つけて探して、それを日々の生きる糧にして一緒に一歩一歩、小さなステップを踏んでいきましょう。
あなたが心から笑える日が来ることを祈っています。あなたの毎日が輝くものになりますように、心から願っています」