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「自分のことをハグしてあげて」 宮城県石巻市出身・大槻綾香さん

「能登半島地震を経験した“子どもたち”へ、私がいま伝えたいこと」

このページでは、かつて東日本大震災などで家族や友人、ふるさとなどを失った“子どもたち”からのメッセージを紹介します。

大槻綾香さん(高校2年生の頃)

宮城県石巻市出身の大槻綾香さん、27歳です。中学2年生のとき、東日本大震災を経験しました。

大槻さんと母・京子さん

津波によって母・京子さんを亡くし、自宅も流された大槻さん。
「変に気を遣わせたくない」と、周囲に家族の話をできない時期がありました。

しかし、震災で親を亡くした子どもを支援する「あしなが育英会」や親しい友人との出会いから、閉ざしていた胸の内を少しずつ開けるようになったといいます。

大槻さんは、幼いころに母親と一緒にお菓子作りをした思い出を胸に、パティシエになるという夢をかなえました。

そして大学で心理学を学び、あしなが育英会で子どもたちの話を聞くボランティアにも取り組んでいます。

能登半島地震で大切な人やものを失った子どもたちへ。
大槻さんからのメッセージです。

※再生すると音声が出ます

「能登での震災が起きてから今までたくさん悲しいことがあったり、見たくないものを見てしまったり、眠れなかったり、なかなか心や体が落ち着かない日々が続いているかと思います。もし今、あなたが『しんどいな』と思うとき、さみしいとき、悲しくて涙が出たとき、自分のことをハグしてあげてほしいなと思います。

手が触れたところから温かさが伝わってきて、気持ちも少し楽になるんじゃないかなと思います。私も当時はたくさん自分のことをハグして『大丈夫だよ、いつも一番近くにいてくれてありがとう』と声をかけてきました。他にも絵を描いたり、誰かと話をしたり、ものづくりをしたり、自分の好きな方法で自分の思いをため込まずに表現してほしいなと思います。

まずは自分の心と体を大切に、そしてそばにいる人や友達を大切にしてほしいなと思います。震災で大切な人やものを失った仲間の1人として、少しでも早く平和な日常が訪れることを願っています」

みんなのコメント(1件)

質問
いちのせさやか
女性
2024年3月2日
世界の人が助け合いながら、一人一人の命を大切にして、全国の国が仲良しで、
お金がなくても、みんなが、優しくすると良いと、思った。