『ひとりじゃない 寂しさが小さくなった』留守電の声【音声コンテンツ Vol.12】
NHK「となりのこもりびとチャンネル」、パーソナリティーはアナウンサーの栗原望です。
月に1回放送している「みんなでひきこもりラジオ」というラジオ番組。皆さんから寄せられた声をもとに考えていく取り組みです。今回もこの留守番電話に寄せられた声を紹介していきます。
皆さんの声を聞かせてもらうために開設したこの留守番電話ですが、どんなにかけていただいても取材班が取ることは決してありません。24時間、ずっと留守番電話というちょっと変わったものなんです。1本あたり2分の1人語りをしていただくようなものになっています。
今回は毎月最終金曜日にNHKラジオ第1で放送しているみんなでひきこもりラジオを聞いた感想を寄せていただきました。
ひきこもりラジオをあの、1回目聴いたんですけれども、1回目はなんとも思わなかったんですけれども、2回目テレビで聴いたんですけれども、初めて1回目テレビで聴いた時なんとも思わなかったんですけど、2回目聴いた時にすごくいいと思いました。リスナーさんのすごく思いが伝わってきて、栗原さんのトークと視聴者の方のお便りとか、1回目テレビで見た時は感じなかったんですけれども、2回目見た時にものすごく自分一人じゃないんだなっていうことを感じました。テレビだとすごくリアル感があって、とてもよかったです。
もしもし。夜中にすみません。この間テレビで見させてもらってありがとうございました。2回見たけど、寂しいのが小さくなりました。お母さん去年亡くしたから、まだつらいから夜眠れなくて、すみません、なんか、いま、電話したくなったんで、いい番組なんか作ってもらってありがとうございました。
あの、孤立してるんですけど。寂しくてしょうがないんですけど。どうしたらいいんでしょうか。
私、72 歳になる高齢者なんですけれども 、NHKさんのテレビを見てましたら、ひきこもりラジオですかね。それ流れてまして、私、18年間うつ病で苦しんでまいりました。よってからに、ちょうど去年のちょうど今頃から元気になりまして、今は非常に楽しい人生を送らせていただいております。ですから、私の経験をもとに、なぜそうなっちゃったのか、なぜ元気になれたのか、常に問いただしながら生きてまいりました。本当に苦しい苦しい18年間でした。常に死を頭に置いてました。しかし、今は人生が楽しくて仕方ございません。ですから、私と同じ経験をなさってる方のお力にぜひなりたいと、いつも毎日思っております。ぜひ皆さん、命を頂いたからには、精いっぱい楽しい人生を送っていただきたく、心から祈っております。もし私でよかったら、いつでも話を聞くぐらいはできると思います。なかなか話を聞いてくださる方っていうのがいませんので、ぜひ私はその一人になりたいです。
留守番電話に寄せていただいた4人の方の声をご紹介させていただきました。
ラジオを聴いてくださったり、そのラジオをテレビで再放送する形でお伝えしていますが、その反応をお聞きいただきました。
年齢もさまざまだと思いますし、状況も異なる方々がいらっしゃるなと思います。一人一人違うというのが、ひきこもりのリアルですし、みなさん、一言にくくることができないつらさや背景を持っているんだということがよくわかりました。
特に今回は、「孤独で寂しくて仕方ない」という言葉や「どうしたらいいのか」という問いかけが印象に残りました。短いメッセージではありましたけれども、すぐに解決策なるものを提供できるようなものではないと思います。
ただ、こうして、短くとも確かな声を寄せてくださったことで、誰か別の方にとって、同じ気持ちであるとか、一人じゃないという気持ちのつながりや、声のつながりになっていくのかなと思います。
留守番電話フリーダイヤルはこちら0120-545-501です。ぜひ何か思ったことがありましたら、かけてみてください。
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