『責められたりしない場所行けたらいいな』留守電の声・主婦の女性の声【音声コンテンツ Vol.11】
NHK「となりのこもりびとチャンネル」、パーソナリティーはアナウンサーの栗原望です。
月に1回放送している「みんなでひきこもりラジオ」というラジオ番組。今回もこの留守番電話に寄せられた声を紹介していきます。皆さんの声を聞かせてもらうために開設したこの留守番電話ですが、どんなにかけていただいても取材班が取ることは決してありません。24時間、ずっと留守番電話というちょっと変わったものなんです。
1本あたり2分の1人語りをしていただくようなものになっています。今回は生きづらさを抱えているという主婦の方の留守番電話の声です。
この方、3回メッセージを送ってくださいましたので、続けてご紹介したいと思います。
初めて電話させていただきます。テレビやラジオで特集していただいて、いろんな方の声をうかがって、「一人じゃないんだ」って思えることがちょっと心強くなっています。ちょっと今、主婦なのですけれども、なかなか今までの生きてきた過程の中で生きづらさがあって、人とのコミュニケーションがうまくとれなかったり、その場に安心していられるって思える場所がなかったり、うまくできなかったりで。でも人の中でしかそれを学んだりとかすることはできないと思って、自分のできる範囲で一生懸命、場所を広げてきました。それがコロナっていうこともあって、今までの人の中からちょっと外れてしまったっていうか、情報が回ってこないっていうか。そんなこともあったりして、体にもきちゃって、今はその、体にきた痛みをまず治して、何とか治して少しでも外に出られるようになりたいなって思っているところです。
先程も続きですみません2回目、入れさせてください。あ、そうだ、でも、外に体の痛みとかもあって、病院には行けているのですけど、家の中でネットとかテレビとかスマートフォンのSNSとかを見ていると、とても怖いことが外であって、だけどそこに今私が入っていったり、自分の安全な場所を作ることもできないから、外にある世界の怖いことだけの情報が入ってきてしまって。元気な時はいいですけど、だんだんちょっと心が削られてきてしまって、何とか打開したいなって思っています。安心できる居場所の情報とか、Twitterとか、そういうのを見て、何か行けそうな場所、責められたりしない場所。行ける場所。行けたらいいな。人に会ってちょっとでも大丈夫だなって思えたらいいなって思っています。でも、やっぱり・・・
何度もごめんなさい。これで最後にします。
でももう、人の中でしかたぶん、やれていけないけど、でもその人も状況が変わったりすると、立場で人って変わって、何がどう、ある時、それで私を責めてきたりとか。するのではいか。人が怖いし、いつはしご外されちゃったりとか、陰で何か言われていたりとか。夢で何度も、過去の忘れたようなことがまた思い出されたりして、何であんなひどいことをできるのだろうって。怖くて怖くてたまりません。
留守番電話に声を寄せてくださった女性の声をご紹介しました。この方は主婦で「さまざまな生きづらさを感じている」ということでした。
特に「周りが怖い」という言葉が印象に残りました。最近、こうしたお話をたくさん聞いて考えているのは、特にSNSなどで、何かと強く言うことや攻撃的に相手をののしったりすることが、もてはやされすぎてはいないだろうかということです。
誰かが誰かを傷つける言葉は、不信感や恐怖を増幅するように感じています。 だからこそ、この主婦の女性の「安心できる場所を探したり、傷つけられないですむ場所を探している」という思いに共感する方も多いのではないでしょうか。
留守番電話フリーダイヤルはこちら0120-545-501です。ぜひ何か思ったことがありましたら、かけてみてください。