歩きやすい街は持続可能な街!?【インスタ画像でわかりやすく解説】
SDGsという言葉は知っていても「こういうことがSDGsなんだ」となかなか実感しにくのではないでしょうか?
体験し、議論してみることでSDGsについて考えることができるとして、大学生たちがイベントを開催。
自分たちの大学がある街を歩いて調査し、SDGsを学びました。
(NHK「首都圏ネットワーク」より)
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大学生が人気の街から探す持続可能な街づくり!
東京・吉祥寺にある成蹊大学。この日は、街づくりについて学ぶ学生たちに向けたSDGsを考えるイベントが開かれました。主催者の学生には“SDGsを表面的なことしか知らない人が自分たちで議論することで、きちんと中身を考えることができる。”とのねらいも。
この日のテーマはSDGsの目標11「住みつづけられるまちづくりを」。都市づくりの専門家とともに、学生は人気の街・吉祥寺を歩いて観察することにしました。注目したのは、歩いてみて居心地がよい街であるかです。住み続けられる街の視点のひとつとして、居心地がよく歩きたくなるという点があげられます。
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都市環境デザイナー 三谷繭子さん
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「吉祥寺はベンチが意外と少ない、座れる場所がない。お年寄りも少し歩くと疲れて座りたくなったり、子育てしているお母さんが休む場所があるとその街で過ごしやすくなる」
三谷さんによると、今、世界では歩行者を優先させた街づくりが行われているといいます。自動車の二酸化炭素排出などの問題で気候変動対策への対応として取り組んでいる都市があったり、健康的なライフスタイルを目指し、歩いて生活して健康的になれる街をつくるという背景もあるというのです。
実際に吉祥寺の駅前にある小さなお店が並ぶ横町や親子連れでにぎわう公園なども歩いてみて、改めて街の魅力の再発見にもなったそうです。
学んだ視点を生かして、吉祥寺でどうしたら居心地よく歩きたくなる街づくりを実現できるか議論されました。
「吉祥寺の道は狭いところが多く、自転車と歩行者がぶつかりそうになる」
「車の速度を遅くしないと通れない道だと、車が違う道を選ばざるをえないので、歩行者優先の道になるのでは」
イベントを開催してみて―
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根岸ななかさん(成蹊大学3年生)
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「議論の場を設けることも必要。いろんな方の視点で客観的にみることができれば」
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堀慧至さん(成蹊大学3年生)
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「これから自分たちが住む街を作っていく人になるわけだから、そういうところで若い人がどんどん発信していかなくてはいけない」
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小宅綾乃さん(成蹊大学3年生)
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「市民が全員で参加して街をよくしていくそういう取り組みを取り入れて、持続可能な街作りに取り組んでいけたら」
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【記事】自然との共生目指す地域
岩手県のある地区に伝わる「しし踊り」。踊りには、自然からの恵みに対する感謝の気持ちや、狩猟した野生動物の供養という意味も込められているそう。いま、岩手県内の山あいの地区ではシカやクマなどの野生動物の数が増加し、農作物の被害が続出。猟師が駆除を行う事態になっています。農作物を被害を防ぎながらも野生動物とどう共生していくのか―。模索が続いています。
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