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粗大ゴミを無料で引き取り 循環型社会を実現【インスタ画像でわかりやすく解説】

知っていますか?いまどきのリサイクル。

処理に困る粗大ゴミをタダで引き取ってくれるという「不要品の持ち込みスポット」が東京・世田谷区に出現!

区と民間企業が始めた循環型社会をつくるシステムを取材しました。

※サムネイルの画像を矢印に沿ってスワイプすると、インスタグラム「地球のミライ」で投稿した画像の続きを見ることができます。

粗大ゴミをタダで引き取ってくれる!? 不要品持ち込みスポットに密着

2021年10月にオープンした、「世田谷区不要品持ち込みスポット」。
区民なら事前予約すれば不要品を無料で持ち込めることができ、欲しい人には無料、または格安で譲っています。

持ち込み可能なものは、レジャー用品や家電・家具など、使える状態のものが条件です。
その場でスタッフが写真を撮り、サイトに掲載され、ほしい人の手に渡ります。

値段は、多くが0円で高くても数千円。
欲しい人は、世田谷区民でなくても直接現地に来れば引き取ることができます。
1か月でおよそ2,600点の不要品が持ち込まれ、その9割が次の人に引き取られました。

スポットに密着していると出会ったのは、車から大量の荷物を降ろす親子。
傘立てや本棚、スーツケースなど全部で8点。状態もいいものばかりです。座椅子は5年前に購入したものですが、今回模様替えをきっかけに手放すことに。

不用品は毎日持ち込まれるため、品物の入れ替えが早いのもここならではの特徴です。
さきほど持ち込まれた座椅子は、わずか数時間で剣道の練習で腰を痛めた少年の手へ。

少年

「柔らかいから床で座るよりはましで、これがあった方が楽になる感じ」

売り上げは、このスポットの運営費として使われています。
年々粗大ごみの量が増えている世田谷区。
この取り組みを始めた2021年10月から、1か月で約14トン分の粗大ゴミを削減できたそうです。

東京23区の粗大ごみが集まる、この施設。
その量は1日およそ280トン。ゴミ収集車およそ200台分にのぼります。
粗大ごみはまずベルトコンベアで運ばれ、砕かれます。細かく砕いたあとは鉄などを取り出してリサイクル。その後、焼却し、多くは灰にしてから埋め立てています。

マットとスプリングを分けるのは手作業。
布の部分とスプリングの部分を分離し、布の部分だけ破砕機にかけ、スプリングについては鉄として資源回収しています。
この施設で処理できるのは1日に約270枚。持ち込まれるのは1日約400枚にのぼります。

処理が追いつかず、施設に積まれたままになっている大量のマットレス。いずれこの場所もいっぱいになってしまうことも懸念されています。
ゴミを減らすリユースの取り組みを進めることが、ますます重要になっています。

テイクアウトの容器はリユースできるもので!

鎌倉市内の飲食店でテイクアウトを注文をすると、食事を入れてくれるのは「繰り返し使える容器」。使い捨て容器を削減するため2021年10月から開始し、現在市内にある11の飲食店で実施されています。

この容器、使い捨てテイクアウト容器に比べて密閉性がよく、持ち運んでもこぼれにくいといいます。また、料理に合わせてサイズや形も豊富に取り揃えられています。

この取り組みを考えたのが、地元のベンチャー企業代表・善積真吾さん。善積さんが行った調査によると、およそ8割の人がテイクアウトの容器を捨てることに罪悪感があると回答しました。

取り組みの考案者 地元のベンチャー企業代表 善積真吾さん

「リユース容器の方が、使い捨てごみよりももっとお得にできるんじゃないかなと思うようになった」

ユーザー

「捨てるっていう行為がもうないんで、罪悪感は少ないという気はします」

ユーザー

「結構袋いっぱいにそのお弁当の容器とかがある時とかもあったりして、それがなくなる事はすごいありがたいなと思いますね」

リユース容器の利用方法は

1.ユーザーはお店でテイクアウトを頼む際、無料の容器の貸し出しを登録します
2.個数を登録
3.食べ終わった後は洗い、市内に設置されている返却BOXへ

取り組みに参加している店舗に直接返却も可能で、その際は洗わなくてもOK。

容器のリユースに参加しているフレンチレストランは、以前の使い捨て容器ではひとつ数十円かかっていたため、リユース容器にしても採算はとれると考えています。

フレンチレストラン オーナー

「紙の容器って意外と高い。ランチ利用などかなりの回数を利用していただけるので、採算は取れるのではないかと」

インスタグラムでも画像を公開中

インスタグラム「地球のミライ」では、環境問題や気候変動のほかSDGsの達成に向け、いま課題になっていることを写真やグラフィックで紹介しています。こちらも合わせてご覧ください。
インスタグラム「地球のミライ」※NHKサイトを離れます

インスタグラム「地球のミライ」はこちらから※NHKサイトを離れます

担当 地球のミライの
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