にっぽん縦断 こころ旅
母が生まれ育ったふるさと
母の実家は猪苗代町にありました。(今は無くなってしまいましたが)
子供の頃、家には車などという高級な乗り物もなく祖母の家に行くには、郡山駅から磐越西線に乗り川桁駅(かわげたえき)で降り、沼尻軽便鉄道に乗り換え酸川野(すかわの)という駅で降りて祖母の家へ。
私は子どもの頃、祖母に会いたいのではなく(冷たい様ですが笑)川桁駅で「こんぺいとう」を買ってもらうのが楽しみで楽しみで行っていた記憶があります。
母も5年前に亡くなりましたが、亡くなる頃に「酸川野に行きでなぁ」と多少認知症ではありましたが、若い頃の記憶を思い出すかのように口に出していました。
軽便も昭和43年には無くなりましたが「高原列車は行く」のモデルにもなった鉄道です。
自転車でいけるかどうか分かりませんが酸川野駅(今はどうなっているか分かりませんが)に行って天国の母に風景を見せて頂けたら嬉しいです。
福島県郡山市 小野 友子 58歳
福島県郡山市
小野友子さん(58歳)からのお手紙