にっぽん縦断 こころ旅
大切な人と続けたい風景『たつたのこんぴらさん』
正平さん おはようございます。
私と進(ススム)さんは、太平洋側と日本海側130キロの遠距離で付き合い始めて4年目になります。
お互いバツ印付で、甘い桃色というよりも、渋い緑茶色ですが、おもしろいなぁ、美味しいなぁと言い合いながら残りの人生を過ごせそうな相手です。
私の脳の持病が おととし10年ぶりに進行し、その手術前に会った時「これ持っとけ」と渡されたのが たつたのこんぴらさんの お守りでした。
たつたのこんぴらさんとは 口上林(クチカンバヤシ)地区の武吉町(タケヨシチョウ)・佃(ツクダ)町・忠(タダ)町の三町区の講元の家が(それぞれの町の文字をとって「たつた」となります)毎年 秋に輪番で回って ご神体をその家の一室を社殿とし、一年間 床の間にお祀りするというものです。
普段は口がめちゃ悪く「あほか」「はよせえ」が挨拶代わりのような進さんが、私のために講元さんの家を探して、もらってきてくれたお守り。
退院後に お礼参りも兼ねて連れて行ってもらった時、この進さんが?!こんな風に探して行ってくれたん?!と驚きと感激でした。
私の手術は成功し、今では130キロの距離もなんなく通っています。こんぴらさんのお守りがきっかけとなって2人で秋の大祭で その年の講元さんが決まったあと 前年のお守りを返し、新しいお守りをいただきに参拝に行くのが毎年の恒例となりました。
お祀りされる講元さんが 今年はどなたがされるのか?
観光協会に尋ねると教えてもらえますが、私達は 道々にある こんぴらさま→ の立て札を目印にどっち? こっち?と探して行くことが楽しみです。
正平さんにも チャリオさんとともに立て札を見つけながら のんびり訪ねていただきたいです。
普通のおうちの縁側が神社のようになっているのは なんとも やさしくおもしろい風景です。
春の旅 皆様ご無事で終えられますように。
兵庫県姫路市
なかたわかこ (47歳)
兵庫県姫路市
なかた わかこさん(47歳)からのお手紙