にっぽん縦断 こころ旅
こころに描く行ってみたい場所
私の心に描く、行って見たい場所は
「松阪市岩内町(ようちちょう)にある瑞巌寺の池と岩内の滝」です。
いつも楽しい番組を有難う御座います。時々の正平さんとチームこころ旅の皆さんとの会話には心が「ホコッ」と致します。
その場所は、旧一志郡三雲村立米の庄(よねのしょう)小学校低学年の遠足で何度か行きました。持って行くお菓子は学校のルールで50円の範囲で、前日に駄菓子屋に買いに行くのも楽しみのーつでした。 弁当は母が作ってくれた蕗を甘辛く煮て、それを芯にした海苔巻きが春の遠足の定番でした。
遠足の前夜、父親が「あの池には大きな鯉が沢山いて、昔 お父ちゃんは持って行ったおにぎりを糸に結び、投げ込んだら大きな鯉がガブッとくらい付き、苦戦して釣りあげたんだぞ」と両手をイッパイ広げて少し自慢げに話してくれました。
少し経ってから、その話はウソだった事に気づきました。
何故なら釣針も付いていないのに魚が釣れる訳はないです。
朴訥だった父親のジョーダンを今も懐かしく覚えています。
そばに居た祖母は「岩内は日本一の素晴らしい場所で、綺麗な泉(本当は溜池)と雄大な滝があり、春は緑、夏は清涼感、秋は紅葉と他の観光地に旅行など行く必要はない」と自慢げに話していました。
池から細い道を、確か小さなトンネルをくぐり川に沿って5~10分歩くと滝です。
その後、岩内には高学年になっても時々プライペートで行きました。
コンさん、オザケン、チーヤン、キヨッサン達と自転車で行きました。
特に夏は涼しく、滝つぼで持って行ったスイカ、トマトを冷やし食ぺた事は今でも新鮮に感じますと同時に懐かしい友達です。
私は高校卒業と同時に田舎を離れ 半世紀が過ぎました。
帰省は何度か致しましたが、岩内には訪れていません。
今でも鯉が泳いでいる場所に行くと父親の話を思い出し、
有名な滝を見ると祖母の話を思い出します。
例えば、華厳の滝と岩内の滝を比ぺると知名度・規模・雄大さ、何をとっても華厳の滝が勝っていますが私にとって岩内の滝は幼年期の忘れられない名所であります。
未だ鯉はいるのでしょうか?
数メートルの高さの滝は健在なのでしょうか?
正平さん私の代わりに見て来て頂けないでしょうか?
埼玉県東松山市 専田 久雄 69歳
埼玉県東松山市
専田久雄さん(69歳)からのお手紙