【特集】冷え・冷え症、あなたのタイプは?症状と原因、対策、関連する病気まとめ

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【特集】冷え・冷え症、あなたのタイプは?症状と原因、対策、関連する病気まとめ

冷え症で悩でいる方、対策してもなかなか改善されないという方はいませんか? 冷えのタイプ判別や、自分でもできるさまざまな冷え・冷え症対策をご紹介します。また、冷えには病気が潜んでいる可能性も。冷えが症状で出る病気も知っておきましょう。

東洋医学で“冷え”対策

セルフチェック!冷えのタイプ

“冷え”のタイプをセルフチェックしてみましょう。各問のABCから1つ選んでください。。ただし、問1は重要な質問なので、ポイント2倍としてカウントしてください。

Q1.手足の冷えの状態は?
(A)手も足も冷たい
(B)足は冷たいが 手は温かい
(C)足も手も温かい
※ポイント2倍
Q2.汗のかき方は?
(A)あまりかかない
(B)上半身にかきやすい
(C)全身にかきやすく 冷えやすい

Q3.食事の量は?
(A)少なめ
(B)普通
(C)多め

Q4.冷えやすい場所は?
(A)手と足の先
(B)足先やふくらはぎ
(C)下腹部や二の腕

冷え症のタイプの質問

Q5.冷えたときの症状は?
(A)頭痛や不眠
(B)顔のほてり
(C)お腹の張りや腹痛

あなたの冷え症タイプは?

あなたの冷え症のタイプは?

(A)が多い・・・四股末端型
(B)が多い・・・下半身型
(C)が多い・・・内臓型
(A)が多く体温が常に低い・・・全身型

※ポイントが同数の場合は、混合型の可能性があります

冷え症のタイプ

上記のセルフチェックであなたの冷えのタイプはどれに当てはまりましたか?
北里大学東洋医学総合研究所客員教授の伊藤剛さんは、長年の冷え症研究の成果から、冷え症のタイプは主に4つに分かれるといいます。

主な冷え性のタイプ。下半身型、四肢末端型、内臓型、全身型
※上記の他、各タイプの症状が組み合わさった混合型があります

★下半身型
主に、腰から下の下半身が冷える。お尻やふくらはぎの筋肉のコリによる血行不良が原因。いわゆる「冷えのぼせ」の症状を起こすことも。加齢とともに起こりやすい。

★四肢末端型
食事の量が少ない、運動不足などの生活習慣によって交感神経が過剰に働き、手先足先の血管が収縮して起こる。10〜20代の女性に多い。

★内臓型
主に交感神経の働きが弱いことが原因で起こる。手足は温かいが、下腹部や二の腕に冷えを感じたりする。お腹を下したりする症状を伴う。

★全身型
ストレスや生活習慣の悪化によって、基礎代謝の低下が原因となって起こる。ただし、甲状腺の病気などが潜んでいる可能性もあるので、医療機関で検査が必要。

タイプ別 ツボへのセルフケアで冷え症改善はこちら

漢方薬による治療

漢方薬は、植物や鉱物、動物などの天然成分を加工した「生薬」を組み合わせたもので、さまざまな種類があります。
漢方薬で改善が期待できるケースのひとつに、疲れやすさや冷えなど、さまざまな症状がある場合があります。

※症状の裏には大きな病気が潜んでいる可能性もあります。ぜひ、かかりつけ医や漢方の専門医に相談し、診断を受けてから処方を受けることをお勧めします。

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自分でできる冷え・冷え症対策

冷えは、疲れやすさやめまい、頭痛、腰痛などの不調の原因にもなります。また、男性よりも女性のほうが5倍ほど多いとされています。

冷えを予防・改善するためには、きちんと湯につかることが大切です。38〜40℃くらいのぬるめの湯にゆっくりつかることで、自律神経のうち副交感神経が優位になり、手足などの抹消の血管が拡張することで全身の血流がよくなります。

冷えの予防策 シャワーでなく入浴

また、浮力と水圧によって足腰などの筋肉の緊張が緩み、血流が良くなって抹消まで血液が行き渡るので、冷えやむくみの改善に効果があります。お湯につかる時間は、10分間くらいを目安にします。連続して湯につかっている必要はありません。何回かに分けて合計10分間、湯につかるとよいでしょう。入浴剤を使うのも、冷えの予防や改善には効果的です。

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