【Q&A】乳がんのホルモン療法(タモキシフェン) 月経と関係がある?

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胸を部分切除しました。いまはホルモン剤のタモキシフェンをのんでいます。治療を始めてから月経が1年来なくなりました。医師から「タモキシフェンのせいではないかもしれない」といわれましたが、月経が止まっても不安に思わなくても大丈夫でしょうか。
(40代 女性)

専門家による回答

閉経で月経が止まり、女性ホルモンの血中濃度が低下することは、再発抑制につながり、乳がんの治療という観点からは好都合です。
ただし、タモキシフェン内服で月経が止まったように見えても、閉経していないことはよくあります。タモキシフェンは月経を止めるための薬ではなく、女性ホルモンが乳がんの増殖を促すことを抑える薬です。女性ホルモンの血中濃度を下げる作用があるわけではありません。いずれにしても、不安に思う必要はありません。

(2022年10月10日(月)~13日(木)放送関連)