【Q&A】いぼ痔の治療 脱出していない痔の切除手術について

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1年前から、便が細くなりました。現在、毎日便秘薬を少量のんでも、5日便通なしという状態を月に二度経験。多めに便秘薬を服用して排便を促す、というサイクルを繰り返しています。

肛門にかゆみが起こった機会に受診し、診察した医師から「肛門の入り口に、親指大のいぼ痔がある。ほかに、無数の小さないぼ痔や切れ痔もある」と伝えられました。脱出はなく、大腸には異常が見当たりませんでした。軟こうの処方で、かゆみは治まりました。

画像は見ていないので、脱出していないケースでは、薬で様子をみるのが定番だとききますが、便通困難でとても辛いです。幼少期から、予防接種をすると必ず副作用が起こり、注射の治療は合併症などが起こる恐れがあります。手術でいぼ痔を切除したいのですが、脱出していない痔は切除手術は、不可能なのでしょうか?

専門家による回答

いぼ痔の治療は、一般的には出血や痛みには、まず軟こうや座薬などお薬で治療することをお薦めします。脱出が頻繁にあって煩わしくなると、お薬ではなかなか改善しないので、手術や注射療法が薦められます。いぼ痔の症状は便秘をしているときには悪化しやすいですが、いぼ痔そのものが便秘や便通困難の原因になるわけではありません。

ご質問者の悩みは便通困難ということですので、肛門狭窄や直腸瘤という病気がないか、一度肛門科の専門医を受診して診察を受けることをお薦めします。肛門の診察をすれば、肛門狭窄があるかどうかすぐにわかりますし、その他の便通困難の原因を調べる検査も相談することができます。便秘に対するお薬も今はいろいろな種類があり、おなかに優しい薬もありますので、ぜひ専門医にご相談下さい。

(2019年2月18日(月)、19日(火)放送関連)