【Q&A】大腸内視鏡検査によって痔が悪化する?痛みや処置について

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どこの病院でも「痔がある」と言うと、「一度ぐらいは大腸内視鏡検査を受けてみれば」と言われます。しかし、慢性の切れ痔があり少し狭窄もあるので、少しの刺激でも簡単に切れてしまいます。検査中、切れ痔の痛みに耐えられるのか、かえって切れ痔が悪化するのではないかと不安です。痔がある患者に対応した検査前処置などはありますか?(52歳 女性)

専門家による回答

痔の診断には大腸内視鏡検査は必ずしも必要ありませんが、排便時の出血の原因が、大腸の病気でないかどうかを確認するために検査をお薦めしていると考えられます。
慢性の切れ痔があると、指をいれる診察だけでもとても痛いことが多いですから、大腸内視鏡検査はつらいかもしれません。また、大腸内視鏡検査は痔がある患者さんでも必ず前処置として洗腸液をのまなければいけないので、その時の排便でも痛みがでるかもしれません。

一度、肛門科の専門医を受診して切れ痔(裂肛)の診断と治療を受けることをお薦めいたします。大腸内視鏡検査は切れ痔がよくなれば心配なく受けることもできます。

(2019年2月18日(月)、19日(火)放送関連)