子どもの食物アレルギー

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子どもの食物アレルギー

子どもの食物アレルギー

子どもの食物アレルギーは、この十年間で急増し、いまや乳児の十人に一人が患者と言われています。時には命に関わる深刻な病気ながら、まだまだ正しい知識の普及は進んでいません。一方で、医学の世界での研究は急速に進んでいます。今までの定説をくつがえす研究成果が続々と発表され、新しい「常識」が生まれているのです。

番組では、研究の最前線で行われている検査や治療法などを取材。皆さんの誤解を解くための正しい情報をお届けします。

チョイス1 食物負荷試験(しょくもつふかしけん)

食物アレルギーが疑われる場合、通常まず行われるのは血液検査です。しかし、血液検査で陽性だったとしても、「食べてはいけない」とは限りません。診断のカギとなるのは「食物負荷試験」です。専門医の監督のもと、原因となっている食品をわずかずつ摂取し、アレルギー反応が出る量のボーダーラインを探る検査です。実際にその食品を口にすることで、ほんの少しでも危険なのか、わずかなら大丈夫なのかがハッキリするため、患者さんの生活の質が大きく向上します。
※食物負荷試験は専門医の厳密な管理のもとで行う特別な検査です。自己流で行うのは危険です。家庭では決して真似しないでください。

チョイス2 経口免疫療法(けいこうめんえきりょうほう)

国立成育医療研究センターでは、食物アレルギーの治療についても新しい研究が進んでいます。今回の番組でご紹介したのは、経口免疫療法(けいこうめんえきりょうほう)。専門医の指導のもとで「食べて治す」治療法です。
食物負荷試験の結果をもとに、症状を起こすリスクのないごくわずかな量を毎日食べ続け、少しずつ体を慣れさせてゆく方法。家庭の中でとりくみますが、食べる量・増やす量は主治医が厳密に計算し、通院指導を受けながら行います。
※経口免疫療法は、専門医のもとで行う研究段階の治療法です。自己流で行うのは危険ですのでやめてください。



この記事は以下の番組から作成しています

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