食で健康!おいしい「減塩鍋」「減塩すき焼き」のレシピ

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鍋料理はだしをしっかりとって減塩

鍋料理はさまざまな栄養素をバランスよく含んだ料理です。冬は特に鍋料理がおいしい季節ですが、塩分が高くなりがちなので注意が必要です。市販の鍋つゆを使う場合、1人分の塩分量は4g前後になります。つけだれも、例えば市販のポン酢しょうゆでは20mLで塩分2gに達することもあります。具として入れることの多い練り物も塩分を高くする一因です。

1日当たりの塩分摂取の目標量は、男性7.5g未満、女性6.5g未満(厚生労働省「日本人の食事摂取基準2020年版」より)、高血圧がある人は6g未満(「高血圧治療ガイドライン2019」より)とされています。塩分控えめでも、昆布と削り節でだしをしっかりとれば、うまみの相乗効果が得られ、メリハリのある味になります。塩分摂取目標量を守るために、「減塩鍋」を手作りしましょう。

鶏と香味野菜のつみれ鍋

(1人分 エネルギー量353kcal/塩分量1.8g)

鶏と香味野菜のつみれ鍋

材料(2人分)

  • 鍋のつゆ(出来上がりの目安800mL)

    昆布
    10g
    1L
    削り節(かつお)
    30g
  • つみれ

    鶏ひき肉
    250g
    みりん
    30mL
    しょうゆ
    20mL
    1/4コ分
    薄力粉
    15g
    かたくり粉
    15g
    ねぎ(※みじん切り)
    50g
    しょうが(※みじん切り)
    15g
  • その他の具材・調味料

    ねぎ
    1本
    えのきだけ
    35g
    にんじん
    20g
    ごぼう
    25g
    黒こしょう
    適量
    ゆずの皮(※せん切り)
    適量

作り方

【鍋のつゆ】

    1. 昆布を水に入れて、一晩冷蔵庫に入れておき、「昆布水」をつくる。
    2. 昆布を取り出した1を鍋に移し、火にかけて沸騰させる。
    3. 火を止めて、削り節を入れ、30秒ほど待ってからこす。

【つみれの下準備】

    1. フライパンを熱し、鶏ひき肉の半量と、みりんとしょうゆを入れて炒め煮にし、「そぼろ」をつくる。ざるでこして煮汁をとっておき、そぼろはボウルに移して冷ましておく。
    2. そぼろが冷めたら、残りの鶏ひき肉、卵、薄力粉、かたくり粉、4の煮汁を加えてよく混ぜる。さらにねぎとしょうがを加えて混ぜる。
    3. 5をポリ袋に入れておく。

【野菜の下準備】

    1. 野菜のうまみを生かすために、短時間で火が通るように切る。ねぎの白い部分を約3cm幅の「じゃばら切り(※ねぎを横向きに置き、上半分に細かく切り込みを入れて、3cm幅のところで切り落とす)」にする。 ねぎの青い部分は2mm程度の薄切りにして、水でサッと洗ってからザルに上げておく。
    2. えのきだけの石づきを取り、ほぐす。
    3. にんじんとごぼうをよく洗い、皮つきのまま、ピーラーで薄くスライスする。ごぼうは水にさらさなくてよい(さらすとカリウムなどの栄養素や風味が溶け出してしまう)。

【具材を煮る】

  1. 土鍋に3のだし(鍋つゆ)を入れて火にかける。沸騰したらつみれを入れる。6のポリ袋の端を斜めに切って中身を絞りだし、スプーンで鍋に入れていく。
  2. つみれが煮えてきたら、じゃばら切りにしたねぎを入れる。
  3. ごぼう、えのきだけ、にんじんの順に加え、サッと煮たら黒こしょうをふり、ねぎ(青い部分)をのせる。仕上げにゆずの皮を散らす。

鍋の締めに...雑炊

(1人分 エネルギー量 雑炊まで食べた場合、鍋のエネルギー量+90kcal/塩分量+0.2g)

鍋の締めに...雑炊

材料(2人分)

  • ごはん
    70g
    少々
    溶き卵
    3/4コ分
    細ねぎ
    適量

作り方

  1. 鍋のつゆの残りにご飯を入れてひと煮立ちさせる。
  2. 鍋に塩を加えて溶き卵の半量を流し入れ、少し固まってきたら、残りの卵を入れて火を止め、ふたをして余熱でふんわりと加熱する。器に盛り、小口切りにした細ねぎを添える。

減塩すき焼き

(1人分 食塩相当量1.8g)

減塩すき焼き

材料(1人分)

  • 牛もも肉(脂身つき/薄切り)
    80g
    焼き豆腐(一口大に切る)
    60g
    白菜(一口大に切る)
    1/4枚(30g)
    長ねぎ(斜め切り)
    12cm(30g)
    春菊(葉先)
    10g
    くずきり(乾/ゆでる)
    10g
    サラダ油
    小さじ1/2
    【A】減塩だし割りじょうゆ(市販)
    大さじ1と小さじ2/3
    【A】砂糖
    小さじ1と2/3
    【A】みりん
    小さじ1/2弱
    【A】水
    大さじ1
    1コ(50g)

作り方

  1. 鍋にサラダ油を熱して牛肉、長ねぎの順に焼く。 牛肉の両面に適度に焼き色がついたら、卵以外の具材を加えて、合わせた【A】を回しかける。
  2. 煮えたものから、溶いた卵につけて食べる。煮汁が煮詰まったら、適宜水を足す。

減塩水炊き

(1人分 食塩相当量0.2g)

減塩水炊き

材料(1人分)

  • 鶏もも肉(皮付き)
    2切れ(30g)
    生ざけ
    1/2切れ(40g)
    絹ごし豆腐
    1/4丁(100g)
    白菜
    1枚(120g)
    長ねぎ
    4cm(10g)
    もやし
    50g
    にんじん
    10g
    みつば
    10g
    えのきだけ
    25g
    まいたけ
    25g
    しらたき
    40g
    減塩かつおだし
    カップ3/4 ※かりゅうだしを表示どおりに溶いたもの

作り方

  1. 鶏肉、生ざけ、豆腐、みつば、まいたけは食べやすい大きさに切る。白菜は大きめの一口大に、長ねぎは斜め切りにする。にんじんは薄い輪切りにしてゆでておく。えのきだけは石づきを取り、ほぐす。
  2. しらたきは袋の表示どおりにゆでて、水にとる。
  3. 鍋に鶏肉、だしを入れて火にかける。沸騰したらアクを取り、鶏肉に火が通るまで煮る。
  4. 3に残りの材料を加えて煮る。

香味ポン酢しょうゆ

(1人分 食塩相当量2.2g)

香味ポン酢しょうゆ

材料(1人分)

  • 減塩しょうゆ
    大さじ1と1/2
    みりん
    小さじ1
    ゆずのしぼり汁
    小さじ2
    長ねぎ(みじん切り)
    6cm(15g)
    しょうが(すりおろす)
    小さじ2/3
    【A】かつお節
    1g
    【A】干ししいたけ (レンジで加熱するかゆでてみじん切り)
    1/2枚
    【A】ごま油
    小さじ1/2
    青じそ(せん切り)
    1枚
    大根おろし
    20g
    ゆずの皮(せん切り)
    適宜
    七味とうがらし
    適宜

作り方

  1. 【A】をボウルに入れ、混ぜ合わせる。
  2. 好みで1に大根おろし、青じそ、ゆずの皮を加え、七味とうがらしをふる。

この記事は以下の番組から作成しています

  • きょうの健康 放送
    冬の血圧管理術 おいしい!減塩鍋
  • きょうの健康 放送
    食で健康「うまみで食べる!減塩鍋」