がん治療中の食事の悩み3 おいしく食べやすいアレンジメニュー

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食で健康づくりやせてきた体がだるい全身が痛い全身

がんの治療や副作用に耐えられるような体の状態を保つには、おいしく、楽しく食べることが大切です。家族や周囲の人と一緒に考えながら、今の自分の状態や好みに合うものを見つけましょう。「栄養が偏る」「においで吐き気を感じる」「口内炎が痛い」といった悩みに応えるメニューをご紹介します。

栄養価を上げる工夫「麺類やおかゆにはトッピングを」

栄養価を上げる工夫「麺類やおかゆにはトッピングを」

食欲がないときは、食べられるもののなかで、できるだけエネルギーやたんぱく質が豊富で栄養価の高いものがとれるように調理しましょう。たとえば、麺類やおかゆに、肉みそやとろろ、さけなどをトッピングすれば栄養価をアップできます。写真のように、そうめんにかきたま汁をかけると、栄養価がアップするとともに、のどごしもよくなり食べやすくなります。ただし、栄養をとろうと意識しすぎて、ストレスにならないようにしましょう。

食事のにおいに配慮する「冷たい料理にする」「好みの香りでカバー」

食事のにおいに配慮する「冷たい料理にする」「好みの香りでカバー」

吐き気や嘔吐(おうと)、嗅覚に変化がある場合は、においに敏感になります。特に炊きたてのご飯、温かい魚料理や煮物は吐き気を誘うことがあります。体温と同じくらいにさましたり、冷たく冷やして食べるとよいでしょう。たとえば、温かいうどんよりも冷たいうどんのほうが、においが気になりません。ごまや薬味の香りでカバーできる「冷や汁うどん」などがおすすめです。

口内炎があるとき「形・軟らかさ・味つけ・温度に工夫する」

口内炎があるとき「形・軟らかさ・味つけ・温度に工夫する」

口内炎があっても、「形・軟らかさ・味つけ・温度」を工夫すれば食べられることがあります。水分が多く、口当たりのよいものなら、口の中を傷つける心配もありません。茶わん蒸しなどがおすすめです。ただし、熱いもの、味つけが濃いもの、酸味のあるものは刺激が強いので避けましょう。

この記事は以下の番組から作成しています

  • きょうの健康 放送
    抗がん剤治療中の食事「どう食べる?」