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交通規制中に陣痛がきたら・・・出産控えた女性は

  • 2023年05月16日

G7広島サミットの開催に伴って5月18日からの5日間、交通規制が広島市内を中心に行われます。広い範囲で規制が行われることから市民の暮らしにも影響が及びます。
とりわけ影響が心配されるのが、出産を控えた女性やその家族です。
「いざ産気づいた時、通っている病院にちゃんとたどりつけるのか」
不安を感じています。            

(NHK広島放送局記者 大石理恵)

出産予定日は交通規制の直前

第一子を出産予定の広島市中区の重近由貴さん(27)です。

予定日は5月16日。すでに自宅には、ベビーベッドや入院用の荷物を準備万端、整えています。
予定日を過ぎた場合、18日からの交通規制と重なるおそれがあります。
 

 

用意したベビーベッドや入院用の荷物

こちらは、広島市中心部の、一般道路の交通規制のエリアを示した地図です。

赤い線で示したところが規制が予定されている道路。
青い線がう回路として設定されている道路です。

重近さんは、緑色で示した規制エリア内にある産婦人科で出産する予定で、産気づいた時は、自宅からタクシーで病院に向かうつもりです。
ただ、交通規制の時間が直前まで分からない上、いざという時に病院に行けるのか不安を感じています。

重近さん
「わからないことが多いのでそれが一番不安です。交通規制中に陣痛が来たら、病院に行かなければいけない、どうしても道路を通らなければいけないので、そこは少し考慮してもらいたいです」

病院と妊婦 一緒に情報を確認しながら・・・

重近さんが出産する予定の産婦人科では、交通規制の最新情報をそのつど確認しながら、妊婦と電話で連絡を取り、対応することにしています。

広島中央通り 香月産婦人科 信實孝洋院長
「病院としては妊婦さんや家族と相談して、自宅の車で病院まで来るのか、あるいは救急車で来るのかということを一緒に考えていくことになると思います。妊婦さん一人で悩む必要はないので、そこは安心してもらいたい」

信實孝洋 院長

緊急時は救急車を呼んで

また広島市消防局は、交通規制が行われる期間について「まずは交通規制の迂回路などを事前に確認してもらいたい。その上で、緊急の場合は救急車を呼んで、赤ちゃんの命を守ってほしい」と呼びかけています。

 

予測がつかないことの多い出産。

“大仕事”を控えた女性やその家族が少しでも安心してお産ができるように、少しでも早い情報提供と、影響を最小限に抑える工夫が求められています。

  • 大石理恵

    広島放送局記者

    大石理恵

    2004年入局 
    広島県廿日市市出身
    2回目・5年ぶりに地元広島で取材しています

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