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G7のGって何?参加国はサミットで何をする?QAでわかりやすく

  • 2023年01月12日

5月19日にG7広島サミットが開幕しました。3日間の日程で開かれる今回のサミットでは、合わせて10のセッションが行われ、最後に討議の成果を盛り込んだ首脳宣言が発表されることになっています。

でも、そもそも、G7の「G」って何だろう?
参加国は?
サミットでは何をするの?
Q&Aで詳しく解説します。

Q:G7の「G」って何?

A:「G7」は「Group of Seven」の略称で、フランス・アメリカ・イギリス・ドイツ・日本・イタリア・カナダの7か国を指します。そしてG7サミットの「サミット」は英語で「頂上」の意味。この2つを組み合わせたことばで、正式には「主要7か国首脳会議」といいます。実際の会議には、7か国に加えて、EU=ヨーロッパ連合も参加します。 

Q:サミットでは何をするの?

A:主要国のリーダーが集まるG7サミットでは、世界経済や地球温暖化など国際的な課題について意見を交わし、その成果を文書にまとめます。

例えば、2022年6月、ドイツ・エルマウで開かれたサミットでは、ウクライナへの軍事侵攻を続けるロシアへの対応をはじめ、軍事侵攻を背景にした世界的な物価の高騰やアフリカや中東で懸念が高まる食料危機への対応を協議。G7が結束して国際社会の秩序を守り抜くことなどを確認しました。

その前の2021年6月、イギリス・コーンウォールでのサミットでは、世界中で感染が拡大した新型コロナウイルス対策を議論。G7各国が新型コロナに打ち勝つため、民主的で開かれた経済と社会を推進することで一致しました。

Q:いつからあるの?

最初の会議は、1975年にフランスで開かれ、この時はカナダを除く6か国が参加。翌年にはカナダが加わり、1977年には、EUの前身のEC=ヨーロッパ共同体が参加しました。
1970年代に、アメリカのニクソン大統領が、ドルと金の交換停止を発表した「ニクソン・ショック」や、原油の需給がひっ迫して世界経済が大混乱に陥った「第1次石油危機」などを受けて、先進国が首脳レベルで議論する場が必要だとして設けられました。

Q:「G8」と呼ばれた時期もあったような?

A:ロシアが参加していた時期は「G8」と呼ばれていました。
冷戦終結後の1991年に開催されたロンドンサミットから、ロシアの大統領と各国首脳が、サミットの枠外で会合を行うようになり、1998年のイギリス・バーミンガムでのサミットからは、ロシアも加えた「G8サミット」となりました。
しかし、2014年、ロシアがウクライナ南部のクリミアを一方的に編入したことにG7各国が激しく反発。アメリカの当時のオバマ大統領の呼びかけで緊急で開催されたG7の首脳会合で、ロシアのサミットへの参加を停止することを決定。これ以降、サミットはかつてのようにG7として開催しています。

G7広島サミット この声を世界へ

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